【百年試験】コンクリート供試体

明治時代の小樽港築港で
名高い「港湾工学の父」
広井勇
ひろいいさみ(答)
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廣井 勇(ひろい いさみ、1862年10月24日(文久2年9月2日) – 1928年(昭和3年)10月1日)は、日本の土木工学者。元東京帝国大学教授。高知県出身。札幌農学校(現在の北海道大学)卒業。「港湾工学の父」と呼ばれた。

1889年(明治22年)頃から始まった秋田港(当時は「土崎港」)[7]の築港に際し、秋田県の青年実業家・近江谷栄次(のちに衆議院議員)に招請され、13年後に改修が完了した秋田港には「廣井波止場」の名が付けられた。

1890年(明治23年)からは北海道庁技師を兼務し、函館港の築堤に携わった後、1893年(明治26年)、札幌農学校の文部省移管・工学科廃止に伴い技師専任となり、小樽築港事務所長に就任、小樽港開港に向けた整備に従事した。冬の季節風で激しい波浪に見舞われる岸壁に対して、勇は火山灰を混入して強度を増したコンクリートを開発、さらにそのコンクリートブロックを71度34分に傾斜させ並置する[8]「斜塊ブロック」という独特な工法を採用し、1908年(明治41年)、1300mに及ぶ日本初のコンクリート製長大防波堤を完成させた。設計の際に用いた波圧の算出法は、広井公式と言われ現在も使われている。

工事中、勇は毎朝誰よりも早く現場に赴き、夜も最も遅くまで働いた。現場では半ズボン姿でコンクリートを自ら練る姿をしばしば見かけたという[8]。この防波堤は、建設から100年以上経過した現在でも当時のままに機能しているが、たまたま結果として残ったという以上に、勇の準備が周到だったと言える。コンクリートの強度試験は、当初50年、大正以降に改められて実に100年後まで強度をテストするよう、実に6万個の供試体が用意され、実際に2005年現在もなお強度テストが行われているからである[8]。

1899年(明治32年)、秋田港や小樽港の設計に感服した土木界の泰斗古市公威の推挙により[9]、学外出身にも関わらず工学博士号を得て東京帝国大学教授となり、1919年(大正8年)には土木学会の第6代会長となった。勇は土木界へ、堀見末子、青山士、太田圓三、増田淳、八田與一、久保田豊、田中豊、宮本武之輔、石川栄耀ら、20年以上に渡り錚々たる逸材を送り出し、そのうち少なくない人々が海外へ雄飛した。学生への指導は厳しくも懇切で、教育者としての評価も高かった。「先生は毎日寝る直前に床を敷いて、明かりを消し、正座して30分間、今日一日精魂を込めて学生達を教育したか、反省して翌日の生活の糧にした」と伝えられる[10]。
引用元:広井勇 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E4%BA%95%E5%8B%87

広井勇
ひろいいさみ
(1862―1928)

築港および橋梁(きょうりょう)技術の世界的権威。キリスト教を奉ずる高潔な土木技術者。土佐国佐川村(高知県佐川町)に生まれる。東京外国語学校、工部大学校(後の東京大学工学部)予科を経て札幌農学校を1881年(明治14)卒業。開拓使鉄路課に勤務、北海道最初の鉄道、小樽(おたる)―幌内(ほろない)間の工事を担当。渡米してミシシッピ川改良工事、橋梁設計の体験、ドイツ留学を経て帰国。1889年札幌農学校教授兼北海道土木課長。港湾工事の範とされる小樽築港などを完成。1899年東京帝国大学教授に転任。港湾、水力発電、橋梁設計などを大学および各地で実務指導。1905年(明治38)名著『The Statically Indeterminate Stresses in Frames Commonly Used for Bridges』をニューヨークで出版。『築港』前・後編(1898)、『日本築港史』(1927)はとくに名著の誉れ高い。[高橋 裕]
引用元:広井勇(ひろいいさむ)とは – コトバンク https://kotobank.jp/word/%E5%BA%83%E4%BA%95%E5%8B%87-121922

小樽港北防波堤と広井勇博士
広井勇博士という人を知っていますか?

そして北海道の小樽市という街を知っていますか?

その小樽の山の上の展望台から港を見ると、小樽の港を抱きかかえるように北側の手宮と南側の平磯岬のそれぞれから防波堤(ぼうはてい)が伸びています。その北側から伸びる北防波堤を日本初のコンクリート製外洋防波堤として建設したのが広井勇博士です。

当時、日本の港湾建設は失敗続きでした。初代築港(ちっこう)事務所長だった広井勇博士は防波堤に当たる波の強さを測定し、防波堤に使うコンクリートの性能を試験し、日本初のコンクリート製の外洋防波堤を建設しました。小樽港の成功によって日本の近代港湾の整備が進みました。そのことから、小樽港の防波堤,特に北防波堤は重要文化財と同じくらいの価値を持つと評価されています。
引用元:土木は面白い Vol.1 https://www1.hus.ac.jp/~hit_doboku/doboku/1_hiroi.html