地軸垂直、極付近に陽光届かず

2012年11月にNASAの探査チームが
「極付近に大量の氷がある証拠を
発見した」と発表した惑星は
水星である
◯(答)
23%

【11月30日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は29日、太陽に最も近い惑星である水星の極地域に大量の氷が存在することを示す新たな証拠を発見したと発表した。

 NASA水星探査ミッションのデービッド・ローレンス(David Lawrence)氏によると、水星探査機メッセンジャー(MESSENGER)が取得した新たなデータに基づいた分析で、「ワシントンD.C.(Washington D.C.)と同じ面積に広げたとすると、厚さが3.2キロメートルに及ぶほど」の量の氷の存在が示唆されたという。

 水星は、表面の大部分は極めて高温だが、自転軸が公転面に対してほぼ垂直であるため、極地域が灼熱の太陽光線にさらされることはない。科学者らは以前から、水星の日の当たらない部分に氷となった水が蓄えられているのではないかという仮説を立てていた。

 1991年にプエルトリコの望遠鏡を用いた観測で、水星の極地域にレーダーの電波をよく反射する地域が見つかったことでこの仮説に弾みがついた。だが2011年に水星の周回軌道に入ったメッセンジャーがもたらした新データにより、これまで謎だった水星の極地域の詳細なモデルを作ることが可能になった。

 メッセンジャーの画像から、過去のレーダー観測で明るく示されていた部分は太陽の光が当たらない温度の低い領域に存在していることが確認された。また、メッセンジャーの中性子スペクトロメーターを用いて水素の量を分析した結果、最も冷たい地域の地表には水が存在していること、それよりわずかに温度が高く氷が解けると考えられる地域は濃い色の物質で覆われていることが分かった。濃い色の物質に含まれている水素の量は、水に含まれる水素の量よりも少なかった。
引用元:水星の極地域に大量の氷が存在、NASAの探査チームが発表 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News https://www.afpbb.com/articles/-/2914078?pid=9919183

 惑星上の水といえばこれまで火星に目が向けられてきたが、太陽に最も近く、熱く不毛な惑星、水星にも水が存在するという証拠が次々と見つかっている。 天文学者らによると、NASAの水星探査機メッセンジャーから送られてきた最新のデータに基づいて、水星の両極地方に見られる不思議な明るい点が、水の氷による斑点であることを近く証明できそうだという。

 水星に氷、というのは奇妙に聞こえるかもしれない。何といっても水星の表面は、太陽に向いている場所では鉛も融けるほどの高温なのだ。

 しかし、水星の自転軸はそれほど大きく傾いていないため、極地方のクレーターの底には、永久に太陽の光が届かずに影になる部分が存在する可能性が指摘されていた。

 水星には熱を閉じ込める大気がないため、常に影になっている場所があれば”コールド・トラップ”になりうる。コールド・トラップとは、惑星間空間から流れ込んでくる物質の破片や蒸気が、成長する霜の中に恒久的に閉じ込められてしまう領域のことだ。

 このようなコールド・トラップは、月の南極付近で見つかっている。最近、月には大量の水の氷が存在することが明らかになった。

 1991年に、水星の両極地方の一部が明るく輝いているという観測結果が得られた。極地が白いからではなく、レーダー波を強く反射するためだった。これは水または氷の存在を示す典型的な徴候だ。

カリフォルニア州にあるNASAエイムズ研究センターの惑星学者アンソニー・コラプリート(Anthony Colaprete)氏によると、この白い斑点にはかなりの量の氷が含まれているかもしれないという。「レーダーがこのように反射するには、純粋な氷(おそらく純度90%以上)が必要だと大半の学者は考えている。(それは)数メートル以上の厚さになる」。コラプリート氏は今回の研究には参加していない。
引用元:水星にも水が存在、証明間近 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/5351/