「嫁が君」ネズミを表す忌み言葉 嫁=ネズミ

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昔、正月三が日の間に用いられた
ネズミを意味する忌み言葉
よめがきみ(答)
「嫁が君」

いみことば【忌み言葉・忌み詞・忌言葉】


信仰上の理由や,特定の職業・場面で使用を避ける言葉。不吉な意味の語を連想させる言葉が多い。例えば婚礼の際の「去る」「切る」「帰る」「戻る」「別れる」,お悔みの際の「重ねる」「重ね重ね」「返す返す」「再び」など。

① の代わりに使う言葉。昔,斎宮(さいぐう)で「僧」を「髪長(かみなが)」といい,また,商家で「すり鉢」を「あたり鉢」,結婚式で「終わる」を「お開きにする」という類。 → 斎宮の忌み詞
引用元:忌み言葉・忌み詞・忌言葉(いみことば)とは – コトバンク https://kotobank.jp/word/%E5%BF%8C%E3%81%BF%E8%A8%80%E8%91%89%E3%83%BB%E5%BF%8C%E3%81%BF%E8%A9%9E%E3%83%BB%E5%BF%8C%E8%A8%80%E8%91%89-206606

俳句に「嫁が君」という季語があります。
「嫁が君」とは、新年正月三ヶ日に現れるネズミのこと。
「季語語源成り立ち辞典」榎本好宏著(平凡社) には、次のように書か
れています。
  ――鼠は忌み言葉ですから、正月三が日は「嫁が君」と呼ばれます。
古くは鼠、それも白鼠は大黒天の使者とされたり、十二支の頭に据えられ智恵のあるものとされてきました。その鼠が忌みことばである理由を示す文献はありませんが、恐らく「寝」を忌む連想から  「寝積」が嫌われた原因かも知れません。「嫁」は古くから鼠の異名として存在していました。 ――
            
 正月の鼠は嫌われるものではなく、穀物が豊富にあるから出るのだと、
逆に目出度いことととらえ、関西では愛される名前を付けて、「嫁が君」と呼んでいたようです。
引用元:照れまん君の俳句歳時記 「嫁が君」 | 照れまん君の俳句歳時記 https://gptelemann.wordpress.com/2010/05/31/%E7%85%A7%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%82%93%E5%90%9B%E3%81%AE%E4%BF%B3%E5%8F%A5%E6%AD%B3%E6%99%82%E8%A8%98%E3%80%80%E3%80%8C%E5%AB%81%E3%81%8C%E5%90%9B%E3%80%8D/

鎌倉時代の和歌集『夫木和歌抄』には、「秋なすび わささの粕につきまぜて よめにはくれじ 棚におくとも」とあり、これが秋茄子は嫁に食わすなの語源ともいわれているが、「秋鯖」などの例もあることから説得力に欠ける。
また、「わささ」とは「若酒」と書き「新酒」のことで、「よめ」は「夜目」と書き「ネズミ」を表し、「酒粕に漬けた秋茄子を美味しくなるまで棚に置いておくのは良いが、ネズミに食べられないように注意しろ」という意味で、本来「秋茄子はネズミに食わすな」であるともいわれる。
しかし、この和歌が語源とであったとしても、「夜目」は隠語であったことや、新年に忌み詞としてネズミを「嫁が君」と言うが、正月三が日のみ使われるのが一般的で秋には使われないことから、この和歌の「よめ」は「ネズミ」を表した可能性があるだけで、断定できるものではない。
引用元:秋茄子は嫁に食わすな – 語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/a/akinasuwayomenikuwasuna.html

 「秋茄子嫁に食わすな」はもともと、「秋なすび 早酒(わささ)の粕(かす)に つきまぜて 棚におくとも 嫁に食わすな」という和歌に基づいているという。この和歌の中の「早酒」とは新酒を指し、「嫁」は「嫁が君(きみ)」の略でネズミをいう忌詞(いみことば)である。
 忌詞とは、信仰上または特定の場面などで、不吉な意味の語を連想させるとして、使うのを避ける言葉である。たとえば、結婚式の挨拶で「去る」や「切る」という言葉を使ってはいけないように、伊勢の斎宮(さいぐう)では神に奉仕するために、「仏」、「経」、「僧」などの仏教に関する語や、「死」などの不浄な意味の語は避けて、「仏」を「中子(なかご)」、「経」を「染め紙」、「僧」を「髪長(かみなが)」、また「死」を「なほる」に言い換えている。また、正月の三が日の間は「坊主」や「ねずみ」などといった不吉なことを連想させる言葉は口にしないという昔からの風習があったり、我々が普段使う言葉でも「すり鉢」を「あたり鉢」、「葦(あし)」を「よし」、「梨(なし)」を「ありの実」というのはこのためである。
 話はそれたが、「嫁」をネズミとしてこの和歌を直訳すると、「新酒の酒粕に漬けた秋茄子を棚の上に置いて、ネズミに食べられないように注意しなさい」といった意味になる。つまり、「秋茄子はネズミに食わすな」ということである。それが後世、「嫁」を姑に対する嫁とした解釈に変わってしまった。そして、「秋の茄子はおいしいものだから、憎い嫁には食べさせるな」という世代が変わっても決してなくならない、嫁と姑の争いが背景にあるような意味となってしまったのである。
引用元:辻調おいしいネット / 和のおいしいことば玉手箱 http://www.tsujicho.com/oishii/recipe/j_food/tamate/akinasu.html