『ニニフニ』発行人山崎なしのサブカル情報誌 真言宗「而二不二」

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2013年8月に創刊された
サブカル情報誌です
ニニフニ(答)

今回は『ニニフニ』の編集長、そしてデザイナーである山崎なしにいくつかの質問をぶつけてみた。この時代になぜ雑誌をつくろうと思ったのか? なぜこんな形をしているのか?『ニニフニ』でやろうとしていることとは?

— 「ニニフニ」という雑誌のタイトルに含めた思いは?

「而二不二(ニニフニ)」というのは真言宗の言葉で、「而二」というのは1つのものを2つの面から見ること、「不二」とは2つの面があっても、その本質は1つであるということを意味している。仏教の大きなテーマのひとつに「我執を取り去る」ということがあって、たとえば紙には表と裏があるけれど、「表」と「裏」と区別しているのは自分のこだわり=勘違いにすぎないから、そんなものは捨ててしまうべきだ、というような意味だと思う。なにかと単純な二項対立に引きずり込まれてしまう昨今には有用な考え方だよ。ただこれは後付けみたいなもので、ニニフニという言葉の響きがかわいかったからというのと、2つの冊子がくっついて1つの雑誌になっているから、というのが理由といえば理由かな。ぼくは仏教徒ではないし、誌名でメッセージを打ち出そうとも思ってない。

— 「ニニフニ」は双子の総合カルチャー誌。冊子がふたつに分かれた今までにない雑誌です。このようにした理由はなぜでしょう?

かっこよくて、あまり見たことがないから。6月生まれのふたご座だから。そして持ちにくくして、iPhoneを手放させたかったから。
引用元: 【新創刊】双子の総合カルチャー誌『ニニフニ』編集長 山崎なし インタビュー|関連|HMV ONLINE.

『ニニフニ』は企画、編集、執筆、デザイン、営業から発送までのほとんどを発行人の山崎なしさんが手がける、ある意味でひとりの作家的な視点による総合カルチャー誌だ。しかし、その構成や見せ方はとても「雑誌的」。2013年8月に刊行された創刊号では、特集を「ぼくの好きな音楽」としてアーティスト、作家へのインタビューやDISCガイドを収録している。
媒体名の「二二フニ(而二不二)」は密教のなかでももっとも大事な考え方を示す言葉。〈「而二」とは一つのものを二つの面から見ること、「不二」とは、二つの面があっても、その本質は「一」である、ということ。〉(本誌から抜粋)。それを体現するように、二つの冊子がくっついたような形をしている。一枚の長い表紙に、二冊の中綴じ冊子が向かい合うように製本され、観音開きのように両側へ開くことができる。右開きの側は縦書きで、左開きの側は横書きで書かれているのも特徴のひとつ。両側の冊子を開くと見開きで4ページが一度に広げられるため、パノラマのようなグラビアページがあるのも面白い。
引用元: 野口尚子 小さな雑誌の編集者(あるいは在庫タワーの管理人)たち 第6回 ニニフニ(前編):読むことを強いる、かたち – DOTPLACE.

それではまず、言葉の意味をご紹介して行きたいと思います。
「而二不二」とは、「而二」と「不二」の二つの言葉がくっついたものです。

・「而二」とは、一つのものを二つの面から見ることで、
・「不二」とは、二つの面があっても、その本質は「一」である、ということです。
>このような、表と裏のような、切っても切れない関係が「而二不二」です。世の中には表ばかりのものや、裏ばかりのものはありません。また、表のないものには裏はなく、裏のないものには表はありません。裏は表があるから生まれ、表も裏があるからこそ生まれてきたものです。
>私たちの宗派、真言宗では、仏様の世界を大きく二つに分け、その二つの世界が「不二」であると説いています。
一つ目の世界は、仏様の持つ「知恵」の徳を表す「金剛界」、もう一つは「慈悲」の徳を表す「胎蔵界」です。
参考までに、檀家の皆さんが法事の前に箸蔵寺に取りに来られるご本尊様のお軸(三本)のうち、向かって左に掛けられるお軸が「知恵」の仏様の世界(金剛界マンダラ)のお軸で、向かって右に掛けられているお軸が「慈悲」の仏様の世界(胎蔵界マンダラ)を表しているお軸です。
どちらも大日如来様を中心として、たくさんの仏様が描かれています。

「知恵」の世界と「慈悲」の世界、これら二つの世界は別々に描かれていますが、実際には一つに融合しているものです。
つまり、だれか救いたいという気持ち(慈悲)があっても救う方法(知恵)を知らなければ救うことはできませんし、救う方法を知っていても、救いたいという気持ちがなければ、やはり救われません。
引用元: 第12号特集-而二不二(ににふに)のお話- | こんぴら奥の院 箸蔵寺.