中国語の部屋


「人工知能に知性はあるか?」
ということについて考えた
ジョン・サールが提唱した
思考実験は?
中国語の部屋(答)
ドイツ語の部屋
イタリア語の部屋
ポルトガル語の部屋
49%

中国語の部屋(ちゅうごくごのへや、Chinese Room)とは、哲学者のジョン・サールが、1980年に “Minds, Brains, and Programs(脳、心、プログラム)” という論文の中で発表した思考実験[1]。

中国語を理解できない人を小部屋に閉じ込めて、マニュアルに従った作業をさせるという内容。チューリング・テストを発展させた思考実験で、意識の問題を考えるのに使われる。

思考実験の概要[編集]
ある小部屋の中に、アルファベットしか理解できない人を閉じこめておく(例えば英国人)。この小部屋には外部と紙きれのやりとりをするための小さい穴がひとつ空いており、この穴を通して英国人に1枚の紙きれが差し入れられる。そこには彼が見たこともない文字が並んでいる。これは漢字の並びなのだが、英国人の彼にしてみれば、それは「★△◎∇☆□」といった記号の羅列にしか見えない。 彼の仕事はこの記号の列に対して、新たな記号を書き加えてから、紙きれを外に返すことである。どういう記号の列に、どういう記号を付け加えればいいのか、それは部屋の中にある1冊のマニュアルの中に全て書かれている。例えば”「★△◎∇☆□」と書かれた紙片には「■@◎∇」と書き加えてから外に出せ”などと書かれている。

彼はこの作業をただひたすら繰り返す。外から記号の羅列された紙きれを受け取り(実は部屋の外ではこの紙きれを”質問”と呼んでいる)、それに新たな記号を付け加えて外に返す(こちらの方は”回答”と呼ばれている)。すると、部屋の外にいる人間は「この小部屋の中には中国語を理解している人がいる」と考える。しかしながら、小部屋の中には英国人がいるだけである。彼は全く漢字が読めず、作業の意味を全く理解しないまま、ただマニュアルどおりの作業を繰り返しているだけである。それでも部屋の外部から見ると、中国語による対話が成立している。
引用元:中国語の部屋 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%B1%8B

チューリングテスト
図: チューリングテスト1950年に数学者チューリングはチューリングテストという,知能があることに関する実験を提唱しました.それには,2台のディスプレイの前にテストをする人がいます.1台のディスプレイには隠れている別の人が,もう1台は人間をまねるように作られたコンピュータが受け答えした結果がそれぞれ出てきます.テストをする人はどんな質問をしてもよいとします.例えば,詩を作らせたり,音楽の感想を聞きます.また,コンピュータも人間をまねる努力をします.例えば,わざと計算に時間をかけたり,間違えたりします.こうして,テストをする人がどちらが人間でどちらがコンピュータか分からなければ,このコンピュータには知能があるとするのがチューリングテストです.

中国語の部屋
図: 中国語の部屋では,チューリングテストをパスすれば知能のある機械,すなわち,人工知能といえるでしょうか?これには有名な哲学者サールの『中国語の部屋』という反論があります.これは,英語しかわからない人が部屋にいます.その部屋には,中国語がわからなくても,中国語の文字を書いてあるとおりに置き換えると,中国語の受け答えができてしまう完璧な説明書があります.つまり,この部屋の人は,英語しか分かりませんが,中国語の質問に中国語で答えることができます.ということは,中国語の受け答えができるだけでは,中国語が分かるとは限らないことになります.同様に,まるで知能があるような受け答えができるかを調べるというチューリングテストに合格しても本当に知能があるかは分からないという反論です.

あなたは,知能とはどんなことだと思いますか?
引用元:人工知能の話題: チューリングテストと中国語の部屋 https://www.ai-gakkai.or.jp/whatsai/AItopics3.html

アメリカのウィリアム・ロビンソンという哲学者は、このように行動に結びつかない、いわば言葉だけに閉じた理解(のフリ)は真の理解ではないと指摘しています。中国語の部屋にでてくる英国人は、「言葉-言葉」の対応を操るだけで、「言葉-外界」の対応ができない。したがって、サールの言う通り、いかに巧みな受け答えをしても理解はしていないというわけですね。つまり動く能力を持っていなければ、(ロボット用語で言うならアクチュエータを備えていなければ)真の理解には至らないというのです。

 ロビンソンは、さらに、「言葉-外界」のやりとりには知覚(ロボット用語ではセンサー)が必要だと主張します。見たり聞いたり触ったり、ときには味わったり、というような感覚器官が必要だというのです。

 実は、脳は単独では存在しえない―身体と組み合わさることにより初めて機能する、という考え方は、ロビンソンの独自の主張ではなく、今や脳やロボットの研究者の共通認識になっています。つまり、コンピューターだけでは脳の機能を真似できない―感覚や筋肉に相当する機能を持ったロボットにコンピューターを組み込んで初めて脳の機能を模倣できる、ということですね。
引用元:AIの核心を突く思考実験「中国語の部屋」とは? | 書籍編集部コラム http://best-times.jp/articles/-/4483